第1回国会から最近国会までにおいて制定された全通信関係法律を対象として取り上げ、日本国憲法が施行された後の戦後日本通信法制史をまとめる。
通信法制における先人の知恵を学び、これからの通信政策の構築に資することを念頭に、法制に込められた政策の意図の流れが理解しやすいように、12の章に分けて制定された法律について記述する。構成された12章は、次のとおりである。
第1章 二省分離
第2章 電波三法の制定
第3章 電電公社の設立と通信行政の再一元化
第4章 公衆電気通信法と有線電気通信法の制定
第5章 公衆通信独占の多面的展開
第6章 データ通信の法制化
第7章 電波行政の規制緩和
第8章 NTTの設立と電気通信事業法の制定
第9章 通信法制の広がり
第10章 電気通信事業法の変遷
第11章 放送法制の多元化と一元化
第12章 電波法の新たな内容