建設機械部品の粉体塗装後の「焼付乾燥工程」において,従来の熱風乾燥方式に新たに「赤外線加熱」を追加した「ハイブリッド方式」とすることで,大きな省エネと生産性の向上を実現した事例である。“塗装乾燥=熱風乾燥”といった半世紀以上にもわたる既成概念を払拭し,また,塗料メーカの推奨する乾燥条件に捉われることなく,乾燥時間の短縮による省エネと品質保証の両立。さらに設備導入後には,運用改善を通じた省エネ等も追求。その結果,生産性が向上するとともにエネルギー消費を従来の単一熱風乾燥方式よりも58%(426 kL/年)の削減に成功した。