ランドスケープ研究
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西神戸と東播磨地区における農地の存在形態と鳥類生息との関連に関する研究
福井 亘増田 昇安部 大就
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1997 年 61 巻 5 号 p. 545-550

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抄録

本研究は西神戸と東播磨地区の水田を中心とする農地の土地利用の分布形態と鳥類生息との関わりを把握することを目的とした。その結果, 都市近郊農村部では水田単一型の土地利用と施設栽培の畑地の構成比率が高い地区や市街地内に孤立した水田と畑地の地区で鳥類の個体数鳥種が少なく, 多様度指数も低くなった。一方, 都市近郊農村の中で水田, 露地栽培の畑地.二次林, 屋敷林を持つ集落地など多様な土地利用を構成する地区では鳥類の種組成が多様であり, 土地利用の多様性が鳥類生息にとって重要であることが明らかとなった。

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© 社団法人 日本造園学会
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