名古屋市南部に点在する都市計画公園・緑地の二次林の管理指針を策定することを目的として, 二次林を有する緑地公園の樹木現存量と土壌条件の関係を調査した。調査地点は16ケ所で, それぞれ4~23種の樹木があり, 合計46種で, 平均11.1種であった。調査地点間の樹種構成の類似度は平均40%であり, 常緑広葉樹のピサカキ・シャシャンボはほとんどの調査区で出現した。地形的条件・植生構造・土壌条件の調査・測定項目について, クラスター分析したところ, 下層土の礫含量一樹種多様性-樹種数の3者の間に高い近似性が認められ, 下層土の礫含量が多いほど樹種の多様性が高くなることが認められた。