ランドスケープ研究
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湿地植生計画のための生態学的立地区分に関する研究
日置 佳之藤原 宣夫水谷 義昭浅野 文田中 真澄太田 望洋
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1998 年 62 巻 5 号 p. 607-612

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抄録

湿地植生計画は生物多様性の高い湿地を保全あるいは造成する上で根幹を成す計画である。本研究では, 敷地スケールで湿地植生計画を立案する基礎として, 微地形を単位空間とした植生の立地区分を試みた。面積約30haの湿地において現存植生の図化と微地形区分を行い, 両者のオーバーレイをGlSによって行った。微地形単位と植生の関係を群植物社会学的方法で解析した結果, 対象区域は中性立地, 汎湿生立地, 過湿立地及び水位変動立地の4タイプに区分された。各々の立地単位について遷移系列と群落環を推定し, これに基いて植生計画の指針を検討した。

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© 社団法人 日本造園学会
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