腸内細菌学雑誌
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実験講座
乳酸菌のゲノム解析の進展
森田 英利藤 英博
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2007 年 21 巻 3 号 p. 209-215

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抄録

近年,自動シークエンサーやコンピュータの能力が向上したため,細菌のゲノム配列は短期間で決定できる時代になり,細菌のゲノム情報は加速度的に蓄積されている.乳酸菌に限っても,2007年5月時点で14菌種19菌株のゲノム配列が公開されている.多くの乳酸菌ゲノム情報が公開されたため,乳酸菌における近縁菌種・菌株の比較ゲノム解析が可能となり,新たな視点から菌種・菌株の特性を解明できるようになった.また,マイクロアレイを用いたトランスクリプトーム解析も乳酸菌の研究に応用されつつある.乳酸菌研究もゲノム情報を積極的に活用する時代になり,乳酸菌のゲノム情報は新たな研究成果を得るために不可欠な基盤と考えられる.

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© 2007 (公財)日本ビフィズス菌センター
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