腸内細菌学雑誌
Online ISSN : 1349-8363
Print ISSN : 1343-0882
ISSN-L : 1343-0882
総  説
「Bergey's Manual of Systematic Bacteriology 第1版」に記載された分類とその後の分類の異同―LactobacillusEnterococcusLactococcusBifidobacteriumおよび関連細菌
藤澤 倫彦
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 22 巻 4 号 p. 241-252

詳細
抄録
近年における分子生物学の進歩により,細菌分類学の分野においても分子生物学的探求法であるGC mol%,DNA-DNAハイブリダイゼーションならびにリボソームRNA(rRNA)の塩基配列の解析が導入されてきた.このうち,特に菌種レベルでの分類,種の決定に関しては定量的DNA-DNA ハイブリダイゼーションを実施して,菌株間のDNAの類似度を測定しなければならないことが認識されている.このような分類の現状において,「Bergey's Manual of Systematic Bacteriology vol. 2」が1986年に出版されて以来既に20年以上が経過し,その間に多くの新菌種が報告されてきた.本稿ではヒトや動物由来の主なプロバイオティクス細菌(Lactobacillus属,Enterococcus属,Bifidobacterium属ならびに関連細菌)の分類の現状について概略を述べた.
著者関連情報
© 2008 (公財)日本ビフィズス菌センター
前の記事 次の記事
feedback
Top