腸内細菌学雑誌
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総説
日本人の腸内細菌叢に存在する性差
畑山 耕太増山 博昭
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2025 年 39 巻 3 号 p. 153-161

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抄録

日本人の腸内細菌叢は他国とは異なるユニークな構成を有するため,他国の腸内細菌叢に関する研究結果がそのまま日本人に当てはまるとは限らない.そのため,日本人を対象とした研究が必要である.また,生活スタイルや身体の特徴,状態などは腸内細菌叢に影響を及ぼす.そのため,腸内細菌叢の研究ではそれらの影響を考慮する必要がある.ここでは,それらのなかでも重要な性別の影響,つまり腸内細菌叢の性差について紹介する.日本人の腸内細菌叢の性差は年代によって特徴が異なり,性差の違いは30代が最も大きく,年齢が上がるにつれて小さくなる傾向がある.腸内細菌叢に性差が存在するということは,腸内細菌叢と疾病の関連性についての研究や腸内細菌叢をターゲットとした疾病の予防・治療法の研究などを行う際には,性別を考慮することが極めて重要であることを示唆する.

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