ビフィズス
Online ISSN : 1884-5134
Print ISSN : 0914-2509
ラット・マウスにおける転移オリゴ糖の腸内フローラと盲腸内短鎖脂肪酸生成に及ぼす影響
森下 芳行小西 良子田中 隆一郎務台 方彦
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 6 巻 1 号 p. 11-17

詳細
抄録

転移オリゴ糖 (TOS) のラットおよびマウスにおける腸内フローラと盲腸内短鎖脂肪酸生成に及ぼす影響を精製飼料を用いて検討した. ラットでは3%または5%のTOS投与により, Bifidobacteriumおよび酢酸の顕著な増加, プロピオン酸の中等度の増加が認められたが, 酪酸はむしろ減少した.一方, マウスでは3%TOSの投与で, BifidobacteriumLactobacillusの軽度の増加が認められ, 酢酸と酪酸の顕著な増加とプロピオン酸の軽度の増加が認められた. 3%TOS含有飼料を使用して自由採食の約70%に摂取制限したとき, プロピオン酸と酪酸の減少は顕著であったが, 酢酸の減少は摂取制限と同程度であった. 15%セルロース飼料に3%TOSの添加によって15%セルロース飼料投与でみられた, BifidiobacteriumLactobacillusの減少は相殺された. 自然素材の複合飼料を基礎飼料とした場合にはTOSのBifidobacterium増殖促進はみられなかった. 比較に用いたフラクトオリゴ糖の投与ではTOSと異なる反応がフローラおよび短鎖脂肪酸生成に認められた.

著者関連情報
© 財団法人 日本ビフィズス菌センター
前の記事 次の記事
feedback
Top