1993 年 6 巻 2 号 p. 161-168
66歳から88歳のボランティア9名 (男性4名, 女性5名, 平均年齢80.2歳) にLactobacillus delbrueckii subsp. bulearicus 2038株およびStreptococcus Salivarius subsp. thermophilus 1131株を用いて調製したヨーグルトを, 1日当り130gずつ2回を2週間投与した.ヨーグルトの投与により糞便臭気の改善が認められ, ビフィズス菌数が有意に増大した.また, 糞便中のアンモニアは有意に低下し, その他のp-クレゾール, インドール, スカトール等の腐敗産物量も低下傾向を示した.さらにヨーグルトの投与により平均糞便pHの低下が認められた.