ビフィズス
Online ISSN : 1884-5134
Print ISSN : 0914-2509
6 巻, 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 神谷 茂, 中村 信一
    1993 年 6 巻 2 号 p. 129-141
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 徳永 隆久, 中田 裕子, 田代 靖人, 平山 匡男, 日高 秀昌
    1993 年 6 巻 2 号 p. 143-150
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    27名の健常者 (男21名, 女6名) を3群に分け, フラクトオリゴ糖 (FOS) 1g, 3g, 5g/日をそれぞれ2週間摂取させて腸内細菌叢および便通に及ぼす影響について調べた.その結果, いずれのFOS摂取水準においても, 便中のBifidobacteriumの菌数は有意に増加した (p<0.01またはp<0.05).また, 全試験期間中の被験者の便通状況を解析した結果, FOS摂取により排便回数の有意な増加と (p<0.05), 便の硬さが有意に軟らかくなる (p<0.01) ことが観察され, 便通の改善効果が認められた.
  • 遠山 清, 小林 洋一
    1993 年 6 巻 2 号 p. 151-160
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    Fischer 344/YIT無菌ラットを用いて作出したヒト型菌叢 (HF) ラットの腸内腐敗の特徴とBifidobacterium breve Yakult株 (BBY) 投与による抑制について述べた.BBY (108~1010/ラット/日) を単独またはガラクトオリゴ糖とともに2週間以上経口投与すると, 尿中のインジカン, インドール-3-酢酸, カダベリン, ピペリジンおよびp-クレゾールの排泄量が有意に減少した.これは, 腸内細菌のトリプトファナーゼ, リジンデカルボキシラーゼ活性の抑制に起因したインドールおよびカダベリン産生抑制のためであった.この時のBBYの最少有効投与量は109/日であった.これらの腸内腐敗の変化は, ラットに基質を強制負荷して腸内腐敗を増幅したとき鋭敏に検出された.使用したHFラットの腸内細菌数および腸内腐敗は投与したヒト糞便や通常ラットに近似していた.
  • 森崎 信尋, 斉藤 康, 寺田 厚, 原 宏佳, 長部 康司, 村石 賢也, 岩名 博和, 金子 勉, 光岡 知足
    1993 年 6 巻 2 号 p. 161-168
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    66歳から88歳のボランティア9名 (男性4名, 女性5名, 平均年齢80.2歳) にLactobacillus delbrueckii subsp. bulearicus 2038株およびStreptococcus Salivarius subsp. thermophilus 1131株を用いて調製したヨーグルトを, 1日当り130gずつ2回を2週間投与した.ヨーグルトの投与により糞便臭気の改善が認められ, ビフィズス菌数が有意に増大した.また, 糞便中のアンモニアは有意に低下し, その他のp-クレゾール, インドール, スカトール等の腐敗産物量も低下傾向を示した.さらにヨーグルトの投与により平均糞便pHの低下が認められた.
  • 原 宏佳, 寺田 厚, 高橋 正浩, 金子 勉, 光岡 知足
    1993 年 6 巻 2 号 p. 169-175
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    21歳から50歳の健常成人のボランティア8名 (男性3名, 女性5名, 平均年齢28歳) に, Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus 2038株とStreptococcus Salivarius subsp. thermophilus 1131株を用いて調製したヨーグルトを1日当り130gずつ3回, 合計390gを2週間投与した.すべての被験者は糞便中のビフィズス菌数がヨーグルトの投与により増大した.これに対し, Clostridium (lecithinase negative) 菌数は有意に低下した.一方, ヨーグルトの投与により糞便中の硫化物, p-クレゾール, インドールの腐敗産物量が有意に低下し, 糞便pHも低下する傾向が認められた.
  • 加藤 康仁, 白柳 覚, 水谷 潤, 早川 邦彦
    1993 年 6 巻 2 号 p. 177-179
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    大豆ホエーから難消化性ガラクトオリゴ糖 (SOR) を精製し, それがヒトの腸内発酵・腐敗産物生成に及ぼす影響を調べるために, in vitroによる糞便培養実験を行った.SORの糖組成は, スタキオース76%, ラフィノース22%, ショ糖2%であった.成人5名 (男性4名, 女性1名) より新鮮糞便を採取し, 糞便培養法を応用してSOR, ショ糖 (SUC) をそれぞれ添加し37℃, 3時間嫌気培養した.各群の短鎖脂肪酸 (SCFA), 腐敗産物 (アンモニア, インドール, スカトール等) およびpHを測定した.1) SOR, SUC群は, SCFAのうち糖発酵によって生成する酢酸および酪酸が有意に増加し, pHは有意に低下した.2) 腐敗産物のうち, インドール, アンモニアは対照群に比べ有意に減少した.
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