1993 年 6 巻 2 号 p. 169-175
21歳から50歳の健常成人のボランティア8名 (男性3名, 女性5名, 平均年齢28歳) に, Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus 2038株とStreptococcus Salivarius subsp. thermophilus 1131株を用いて調製したヨーグルトを1日当り130gずつ3回, 合計390gを2週間投与した.すべての被験者は糞便中のビフィズス菌数がヨーグルトの投与により増大した.これに対し, Clostridium (lecithinase negative) 菌数は有意に低下した.一方, ヨーグルトの投与により糞便中の硫化物, p-クレゾール, インドールの腐敗産物量が有意に低下し, 糞便pHも低下する傾向が認められた.