日本経営工学会論文誌
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総滞留時間の期待値 : 分散最小化の効率的な近似並列機械スケジューリング法
森川 謙志森澤 和子長沢 啓行
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2001 年 51 巻 6 号 p. 566-573

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抄録

加工時間が確率的に変動する並列機械多目的スケジューリングにおいて, 機械台数が2〜20台およびジョブ数が20〜100と比較的大きい場合に近似非劣スケジュール集合を高精度で効率よく求める手法を提案する.提案法では, ジョブをM台の機械へ割り付ける際に, 加工時間の平均と標準偏差の小さい順にM個ずつそれぞれグループ化し, 各グループ内のジョブが異なる機械で加工されるように割り付ける, この提案法の性能をジョブ割り付けの完全列挙法や1万個のランダム列挙法と数値実験で比較する.その結果, 提案法では極めて高精度の近似非劣スケジュール集合を効率的に生成できること, また, 問題の規模が大きいほどその有効性が高まることを示す.

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© 2001 公益社団法人 日本経営工学会
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