抄録
在庫は, 企業にとって多くの問題点を吸収する調整弁の機能を持ち, 日常の生産を維持する活動に寄与している.しかし, 在庫がどのように生産活動に寄与しているかを正確に把握することは難しい.そこで, 本研究では, 企業で在庫が発生する問題を「現象出現型問題」, 「目的設定型問題」と分類し, 2つの問題に対応する企業の在庫を持つ行動を, 「現状維持行動」, 「事前対応行動」, 「目標設定行動」と3つの企業行動を提案した.そして企業の実証的データを基に, 予測度という尺度を導入し, 提案した3つの企業行動を用いて数量化理論を使い, 在庫に影響を与える在庫発生構造の基本軸を導き出し検討した.