抄録
摩耗による工具寿命分布の特徴として, 切削速度を小さくすると寿命が長くなり, かつ寿命のばらつきも大きくなるということが挙げられる.すなわち, 切削速度を変えた場合, 平均値とばらつきが従属して変化することが工具寿命分布の特徴であるといえる.このような特徴をもつ工具寿命の分布を表現する分布として, 平均と分散が相関をもつ対数正規分布が採用される.そこで本研究では対数正規分布を用いて表される工具寿命に関して, 平均寿命を保証するための規準型信頼性試験の設計法をカイ二乗近似を利用して提案する.さらに提案した試験方式に基づいて, 試験における最適な切削速度について考察する.