支援対話研究
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看護幹部のグループ研修の成果と管理職としての意識変化
松尾 理
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ジャーナル オープンアクセス

2016 年 3 巻 p. 82-91

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抄録

医療機関での重要な職種である看護師は患者との接触の機会が多く、その配置が医療保険の評価と関係している。今回1法人下の2病院に属する看護関係部署の幹部職員(婦長、師長など)を対象として「スタッフの潜在能力を引き出し活用する」ことを目的として、3回にわたり問題点の抽出、それらの2次元展開ならびに解決策を考えだす研修をワークショップ形式で実施した。この研修中にコーチングの中核的スキルである「良い聴き方」、「良い質問の仕方」および「スタッフを承認する」ことを主体にしたコミュニケーション研修も行った。このコミュニケーション研修は多くの参加者が実践できると反応するほど研修の効果があったと思われる。 研修参加者の意識変化を調査するため、同じ内容のアンケートを研修開始前と終了後に実施し、変化を分析した。その結果、幹部職員の意識として「悪化」したと見られる項目が多数あった。悪化した項目が見られると言う事は、研修によって新たな気づきがあり、そのため現状を厳しく評価した可能性がある。

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2016 一般社団法人日本支援対話学会
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