日本経営工学会論文誌
Online ISSN : 2187-9079
Print ISSN : 1342-2618
ISSN-L : 1342-2618
決定木分析援用型多段階品質情報推移モデルの提案 : 多段階品質情報推移モデルに基づく品質データマイニングの研究(第2報)
水山 元淺田 克暢山田 賢太郎
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 57 巻 3 号 p. 214-221

詳細
抄録

多段階生産システムでの不良要因探索を支援するために,著者らは,多段階品質情報推移モデル(Multi-stage Quality Information Model:MSQIM)と呼ぶ,探索的データ分析のための新たなフレームワークを開発している.これは,製造履歴データの中に含まれている,製品の製造品質に関する情報が,工程を経るごとにどのように変化していくかに着目するものである.本報では,このMSQIMを実現するための一つの方法として,決定木分析を援用したアプローチを展開し,その適用例を示す.これは,対象生産システムの各工程に対応した複数の決定木を生成した上で,個々の決定木だけでなく,それらの間の関係にも着目することによって,不良要因に関する知見を得るものである.

著者関連情報
© 2006 公益社団法人 日本経営工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top