抄録
本研究では,立位姿勢で検査対象物の取り回しを伴う目視検査作業を想定した実験を行い,そのときの上肢負担を明らかにすることを目的とした.被験者は男子学生10名,実験条件は検査速度が4水準,検査ポイントの検査経路が2水準とし,これらを組み合わせた計8条件で実験を行った.評価項目は,筋電図を用いた筋負担,把持力分布測定システムを用いた把持力,被験者の主観による評価の3項目とした.実験の結果,頸関節と手関節の動作に作用する筋の負担が高く,把持動作による手指負担は手の部位によって異なることが明らかとなった.