抄録
顧客ニーズの多様化や製品ライフサイクルの短命化に合わせて,一部の製造業では個別受注生産と短納期が求められている.製品の品種が多い企業における日程計画では,納期遅れを小さくすることと生産効率を高くすることがトレードオフの関係にあり,仕掛品の変化にともなって両者のバランスも日々変化する.本論文では,両者に影響を与える4つのパラメータを設定し,これらを変化させた日程計画を作成し,それらの納期重視率と効率重視率を数値化することで両者をグラフ化し,日程計画の立案へ利用することを提案した.さらに,実データを使用した例では,効率重視率1.0%減で納期重視率23.8%増が可能であることを示した.