日本経営工学会論文誌
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原著論文(理論・技術)
タッチパネルの操作法が全身の姿勢と身体負荷に与える影響
門松 誠瀬尾 明彦
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2016 年 67 巻 1 号 p. 10-19

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抄録
本研究の目的は,タッチパネルの操作法がパネルの設置環境に応じた全身の姿勢や操作時の身体負荷に与える影響を明らかにすることである.被験者11名を対象に,正面に設置したタッチパネルのスイッチを押す課題を行わせた.実験条件は,タッチパネルの操作法を2条件(操作回数:1回,10回),設置環境は高さ3水準(肩高,腰高,膝高)と面角度2水準(水平0°,垂直90°)の組み合わせの6条件で,計12条件とした.その結果,操作法が全身の姿勢と身体負荷に与える影響はタッチパネルが腰高では小さく,肩高や膝高で認められた.肩高では,1回操作よりも10回操作では頸部を前屈させて上肢を外転した肢位を取っていた.ただし関節トルクの増加は頸部のみで上肢は変化がなかった.腰高では,面角度が垂直の場合に,1回操作より10回操作でやや体幹を前傾させて腕を挙上させる肢位を取っていたが,有意な変化ではなかった.膝高では,面角度が垂直の場合に,1回操作では体幹を大きく前傾させる中腰の姿勢を取っていたが,10回操作では体幹の前傾が浅く,膝関節を深く屈曲させる蹲踞の姿勢を取る場合が多く見られた.これにより,1回操作に対して10回操作では,腰部と頸部の負荷は下がるが上肢の負荷が上がる姿勢を取るとわかった.
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© 2016 公益社団法人 日本経営工学会
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