2016 年 67 巻 3 号 p. 225-231
ロールボックスパレット(RBP)は4輪キャスターを有する人力荷役機器であるが,作業現場ではRBPの移動中に手部を負傷するなどの災害が発生している.本研究では,手部を保護しながらRBPの操作性を担保する外付けハンドルの開発に向け,RBPを円弧状に移動させた際の操作性について,RBP初動時の加速度および主観評定を用いて評価した.実験は6名の作業未経験者および6名の作業経験者を対象とし,縦型ハンドルの間隔を40cm,50cm,60cm,80cmの4条件,積載質量を0kg,50kgの2条件で変化させた際の,RBPの初動加速度を三次元的に評価した.本実験の結果から,作業経験者と未経験者では異なる加速度パターンを示すことが示唆され,経験者は未経験者よりも大きな前後方向の加速度を発揮することで,積載質量の影響を受けにくい操作をすることが明らかとなった.また経験者は,縦ハンドルの幅が80cmと広い場合に,左右方向への加速度が大きくなり,操作性も高いと評価することがわかった.