クロスドッキングセンター内の出庫エリアにおいて,シュートからドックへの商品の運搬時間を削減するためどの店舗宛の商品をどのシュートに落とすか,どの店舗行きのトラックをどのドックに到着させるかを考えることは重要である.しかし,運搬時間のみを考慮し需要量の大きい店舗が特定のシュート・ドックに偏ると混雑が発生し,本来想定しているよりも長い作業時間を費やしてしまうことがある.本研究では,商品運搬時間の削減と混雑緩和のトレードオフに着目したシュート・ドックへの店舗割り当てモデルを提案する.また,厳密解法の適用が困難な大規模問題を解くため,遺伝的アルゴリズムと局所探索法を組み合わせた近似解法を提案する.