2019 年 70 巻 2 号 p. 53-61
傷病名は,医療データの中で最も重要な要素である.本研究は,DPC/PDPSで報告される傷病名に着目し,その品質を評価する方法を設計した.傷病名の特性としてその詳細度を取り上げた.また,詳細度の病院間の均一性を,報告傷病名のデータ品質の尺度とした.詳細度は,疾患の分類体系をもとに測定し,評価用目標値の設定に用いた.作成手法を実データに適用した結果,目標値を下回る傷病名を報告する病院の存在を明らかにした.また,病院間の不均一性を検出した.これは,新たな病院評価指標開発の可能性を示唆する.傷病名の品質向上のために,報告工程の作業者である,医師と医事職員が実行する作業の分析が重要であるとの知見も得られた.