日本経営工学会論文誌
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原著論文(事例研究)
二段階重回帰分析を利用した可燃ごみの発熱量計算方法の改善
─千葉県の事例について─
上川 武人蓮池 隆
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2019 年 70 巻 3 号 p. 166-177

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抄録

本研究は, 一般廃棄物の焼却処理で発生する熱エネルギーを有効利用するため, 千葉県を事例にとり, 可燃ごみの発生要因から発生熱量を予測する手法として二段階重回帰分析を提案した.重回帰分析にはパネルデータを用い, 固定効果, 変量効果の有意性についても検証した.その結果, 固定効果に有意性は見られず, プールドOLS, および変量効果モデルを採用し, 重回帰分析を行った.重回帰分析で得られた回帰式の妥当性を確かめるため, その回帰式で得られた発生熱量から低位発熱量を算出し, 低位発熱量の公表実測値との比較を相関係数と対応のあるt検定を用いて検証した.その結果, 相関係数は0.4216となり, 相関があるとされる0.4を上回った.また, 対応のあるt検定のP値は0.5548となり, 5%の有意水準で平均に差はないという帰無仮説は棄却されなかった.以上のことから, 本研究の目的である, 可燃ごみの発生要因から発生熱量を予測手法の成果は得られた.

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© 2019 公益社団法人 日本経営工学会
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