2022 年 73 巻 2 号 p. 31-42
混合組立ライン問題において,ラインの停止時間の最小化を目的にする場合,あらかじめサイクルタイムを長めに設定しておけば,ラインの停止時間を短縮させることが可能となる.ただし,遊休時間が増えることで,生産性が落ちることが予想される.逆に,サイクルタイムを短くすることで,ラインの停止時間は増えるが,生産性が高くなることがあり得る.これまで多くの研究では,サイクルタイムは与えられたものとして投入順序を求めてきた.本研究では,コンベヤ速度を調整することでサイクルタイムを変更できる混合組立ラインに対して,投入順序とコンベヤ速度を同時に決定する問題に取り組んだ.作業遅れが発生するとラインは停止し,その停止時間も含めたメイクスパン最小化を目指した問題に対してSAを適用し,その効果を明らかにすると共に問題の条件がメイクスパンに与える影響を調べた.