日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
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確率的ディスパッチング法の一手法とその効果 : ジョブ-ショップスケジューリングにおける確率的ディスパッチング法に関する研究(第1報)
宮崎 茂次橋本 文雄梅木 好助田村 政信
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1975 年 26 巻 2 号 p. 141-146

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抄録
確率的ディスパッチング法は, スケジューリング問題で, ディスパッチングルールを確率的に用いて異なるスケジュールを作成し, 評価尺度を比較的満足する解を得る手法である.本報は確率的ディスパッチング法で, ディスパッチングルールにランダムさを与えるためのパラメータαを, 0<α≦1にとる新しい手法を提案して, その効果を検討し, また, この手法を使用する場合の4種類のディスパッチングルールを比較検討したものである.ここでは, 山積みされたジョブのスケジューリング問題に上述の手法を適用して研究を行なった結果, 新手法はスケジュールの比較的少ない作成数で, ランダムディスパッチング法, および確定的ディスパッチング法より評価尺度F_<max>値, F値をより満足するスケジュールが得られやすいこと, また評価尺度がF_<max>値の場合はディスパッチングルールMWKR, F値の場合はLWKRを用いるのが有効であることなどがわかった.
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© 1975 公益社団法人 日本経営工学会
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