日本経営工学会誌
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生産計画規則の決定 : 生産・在庫システムの研究(第2報)
平川 保博
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1976 年 26 巻 4 号 p. 343-348

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抄録
将来の需要量を見越して生産を行ない, 完成品を在庫する生産・在庫システムにおいて, 生産計画を作成するときの重要な要因として, 生産能力と在庫容量を考慮する必要がある。市場の需要量の変動を生産・在庫システムの内部で吸収するためには, 安全在庫をもつか, 生産量を需要量に応じて変化させるといった手段をとることが可能である。前者は在庫費用の増大を招き, 後者は工程の経済性を低下させる。本研究では, 生産量変動と期末在庫量変動を生産計画規則の評価尺度としてとりあげ, 両者の尺度に対し重み付け係数を導入し, 偏微分法を用いて解析し, 生産計画規則の開発を行なっている。開発された計画規則は, zをパラメータとしてもち, この値を0≦z≦1の範囲で変化させることにより, 生産量変動および期末在庫量変動の大きさを調整することが可能である。
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© 1976 公益社団法人 日本経営工学会
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