抄録
本研究は入出力解析による事務員定数査定法を開発するための一部である直列型単一および複合作業場の処理時間の性質を考慮することを目的とする.本考察結果より直列型単一および複合作業場の処理時間の平均値・分散は, ともに入力事務の種類の構成比率を一定とするとき入力事務件数が増大しても一定である.また直列型複合作業場の処理時間の平均値は入力事務の種類の構成比率が一定のときの各作業行程の事務員数にある定まった比率を乗じて, それぞれの事務員数を増減するとき, その比率の値に逆比例することが認められた.