抄録
多種類の製品を同一設備において生産するシステムの生産計画規則の設計を行なう.生産および在庫活動に対する評価尺度として, それぞれ各期の生産能力に対する総作業時間の変動および各品目ごとの期末在庫量変動をとりあげる.重み付け係数の導入によって, これらの変動を連結した評価関数を作成し, 生産量に対する偏導関数をゼロとおき, 得られた連立方程式を解くことによって評価関数の値を最小にする計画規則が導出された.開発された計画規則は, 期末在庫量変動の品目間での比率を指定するためのパラメータC_iと総作業時間変動との大きさを調整するためのパラメータZをもつ.生産計画の数値例を用いて, 各パラメータを総作業時間変動および期末在庫量変動の関係が示されている.
