サンプル・サイズ決定は統計調査における一つの重要な問題である.その決定法のうち, C.Steinによる2段階法はよく用いられる方法の一つである.ここでは, この方式によるサンプル・サイズ決定にあたって, サンプリングの費用を考慮したときの第1段サンプル・サイズ決定法を提案する.また, Steinの方法は母集団が正規であり, 観測値間は独立であるとの仮定のもとに議論を行なっている.本論文では, この独立正規性の仮定が成立しない場合に, Steinの方法がどのような影響を受けるかについても検討を行なった.