抄録
本論文では評価基準が総所要時間最小化と重みづき平均滞留時間最小化のもとでグループ・スケジューリングの問題を考察した.ジョブはグループ・テクノロジの考え方に基づきいくつかのグループに分類されているとする.このグループ・スケジューリングの問題ではグループ間の順序と各グループに属するジョブの順序の両方が最適決定される.単一工程では最適グループ・スケジュールを決定する基本的定理を示し, 多段階工程においては分岐限界法を利用した最適化アルゴリズムを展開し, さらに数値計算によりその有効性を検証した.