1979 年 30 巻 2 号 p. 113-116
発展途上国において, すでにCKD組立てを行なっている企業が, 一定比率以上の現地製部品の使用を現地政府によって義務づけられる「国産化計画」に適応しようとする場合, 『国産化部品の選択」および「プロダクト・ミックスの決定」という二つの基本的な意志決定問題に直面する.前2報では, 「国産化部品の選択問題」のみについて焦点を当ててその定式化と解法を示した.本報では, もう一つの問題である「プロダクト・ミックス決定問題」および「国産化部品とプロダクト・ミックスの同時決定問題」について, その定式化と解法を示す.前者については, 通常の整数型線形計画問題として定式化されるが, 後者は, 0 - 1混合整数計画の2次形式という複雑な構造を有することから, 3段階から成る解放が示される.