抄録
製品の多様化時代における生産の効率化という問題の解決方法として, 栗山は先に部品中心の生産管理システムを提唱した.部品中心の生産方式において, サービス率を高め, 在庫保管費用, 製造段取費用を減少させるためには, 需要の変動に対して十分な対応を図ることができ, かつ, 総費用を最小とするような製造計画が必要となる.本研究では, 部品の共通性を考慮した部品中心生産管理システムにおいて, その最適な製造計画を立案する方法として, 計画変更費用および陳腐化費用を考慮することによる改良されたWagner-Whitin法を提案するとともに, モデル実験によってその有効性を明らかにするものである.