日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
受入検査の経済性に関する一考察
小川 早苗太田 宏
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1987 年 38 巻 2 号 p. 105-111

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抄録
破壊試験を含む抜取検査において, 破壊試験を代用特性に対する非破壊試験に置き換えることができれば, 品質コストを下げることができる場合ある.このことから, 最初の抜取検査で破壊試験を行い, ロットを合格, 全数選別, 不合格の三つに分類し, 全数選別の場合にのみ破壊試験を行う受入検査方式がReiwとBaiによって提案された.ただし, 非破壊試験は代用特性に対して実施するので誤りは避けられない.しかし, 破壊試験を非破壊試験におきかえることができるなら, 最初の抜取検査から非破壊試験を実施する検査方式の採用も考えられる.本研究では, 非破壊試験のみを用いる受入検査方式とReiwとBaiの提案した方式を, 経済性と品質保証の両面から比較・検討する.
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© 1987 公益社団法人 日本経営工学会
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