日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
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複合品の計数規準型一回抜取検査方式の設計
宮崎 晴夫関 庸一嶋田 正道
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1992 年 42 巻 6 号 p. 413-419

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抄録
m個の構成部品を含む複合品(あるいはシステム部品)において, 構成部品が1つでも不良であれば, その複合品は不良となるものと考えられる.本研究の目的は, 複合品が不良であるときに, その構成部品のうち何個が不良であるか知りうるとき, その情報も活用することにより複合品の計数規準型一回抜取検査方式を設計することである.ロットの合否判定は, 検査した複合品中の複合品の不良個数と構成部品の不良個数の情報を用いて行なう.本研究では, このような計数規準型一回抜取検査方式を決定するために, 複合品の不良個数と構成部品の不良個数の二項-ポアソン複合分布を導出し, これに基づき検査の指標として一般的な生産者危険と消費者危険を保障できる複合品の検査個数n_0,複合品の不合格判定個数r_0,構成部品の不合格判定個数c_0の設定方式を提案し, さらにこれらの判定値を抜取表として与え, 従来の検査方式と検査個数を比較している.
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© 1992 公益社団法人 日本経営工学会
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