抄録
大学におけるクラススケジューリング(時間割作成)問題は, 多数の講義科目について, 各教員の講義時限および受持ちクラスを, 教員, 学生, 施設等の拘束条件のもとで, できるだけ好ましく決定するという複雑な組合せ最適化問題である.本論文では阪南大学のカリキュラムをモデルにして, クラススケジューリング問題へのニューロコンピューティングの適用方法について述べる.先に作成したルールベースのアプローチとの比較について考察し, 特に, 評価条件が相互に絡み合うスケジューリング問題においてニューロコンピューティングのアプローチが有効であることを明らかにする.