日本経営工学会誌
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分枝限定法による非一様型並列機械スケジューリング問題の解法
野村 弘光羽田 隆男
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1994 年 45 巻 2 号 p. 155-161

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抄録
性能が異なる複数台の機械と, 処理すべき複数個の仕事がある.各仕事は任意の機械で処理できるが, 処理時間は使用機械に依存する.また, 仕事間に先行関係はないものとする.このとき, 最終完了時刻(makespan)が最小となるように各仕事を各機械に割り付ける問題を非一様型並列機械スケジューリング問題という.当研究では, 分枝限定法に基づくこの問題の最適解法を提案する.最初に, この問題を混合0-1整数計画問題(P)に定式化し, (P)に関するいくつかの性質を確認する.次いで, それらの性質に基づいて(P)の下界値を求める具体的な手順を提示する.そして最後に, (P)を解くための分枝限定法を構築し, その有効性を数値実験で検討する.
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© 1994 公益社団法人 日本経営工学会
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