日本経営工学会誌
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多段工程スケジューリングの問題縮約法 : 後工程の使用時間及び容量の制約をもつスケジューリング(第2報)
浅野 誠北島 隆太田 宏
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1994 年 45 巻 3 号 p. 264-269

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抄録
第1報では, 前工程に多品種兼用の生産設備群, 後工程に多品種兼用のバッファ群をもつ多段工程を対象としたスケジューリング問題を, 生産設備ごとにジョブごとの最早終了時刻と最遅終了時刻との間に各ジョブを割付けるという一機械問題に帰着させる方法を示し, 定式化を行った.本報では, この帰着された問題について, 実際規模の問題を実用的な時間で解くために, 問題規模を事前に縮約することを考える.すなわち, 解法アルゴリズムを利用する前に, 最早終了時刻と最遅終了時刻の関係からジョブ間の先行関係を表す0-1変数を事前に特定することによって, 問題規模を縮約する方法を提案する.また, 提案法の有効性及び諸特性を数値検証により示す.
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© 1994 公益社団法人 日本経営工学会
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