日本食生活学会誌
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研究ノート
3歳児と保護者の食生活と共食頻度との関連
森脇 弘子戎 淳子前大道 教子松原 知子
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2009 年 20 巻 1 号 p. 68-73

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抄録
  3歳児と育児を主にしている保護者の食生活と共食頻度との関連について, アンケート調査を行った。解析対象者364名を, 共食頻度についてクラスター分析により分類し, 検討した結果, 次のことが明らかになった。
1) クラスター分析の結果, 共食頻度の高い群183名, 低い群181名に分類した。
2) 共食頻度の高い群の割合は, 保育園に通園している, 母親が働いている子どもに高かった。
3) 共食頻度の高い群に, 毎日排便する, 間食の時間を決めている, 朝7時までに起床する, 毎日屋外で遊ぶ, 好き嫌いがない, 食生活の悩みのないという子どもが多かった。
4) 共食頻度の高い群に, 食事を楽しんでいる, バランスのよい食事の知識や技術がある, 子どもと健康や食事の話をする保護者が多かった。また, 食事に関するしつけでは, 食事中に楽しい会話をする, はしの正しい持ち方をする, 手伝いをさせる, 偏食をしないという保護者が多かった。
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© 2009 日本食生活学会
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