成人男女の健康と食行動に対する認識や排便習慣の実態を検討するために, 25歳から54歳の2, 416名 (男性1, 316名, 女性1, 100名) を対象に質問紙調査を行った.
1)「健康と便秘に関連性がある」と答えた割合は, 男性87%で女性の方が93%と多かった (p<0.001).
2) 排便が週に3回以下の「便秘傾向」の割合は男性13%に対して女性17%と多く, 毎日排便のある割合は男性71%に対して女性44%と少なかった (p<0.001).
3)「健康に適した食生活」を「している」と「大体している」とを合わせた回答数は男性66%で女性の方が83%と多かった (p<0.001).
4) 男性の方が女性よりも肉類と魚介類の「多量摂取」が多く, その他の食品群では「少量摂取」が多い傾向がみられ, 摂取頻度に性差がみられた (p<0.01以下).
5)「健康に適した食生活に対する意識」と「摂取量」との関連性が総ての食品群で認められた (男女各々p<0.05以下)