抄録
交通信号制御機は,信号灯器の点灯制御を担っている.特に,交差点上流に設置された車両感知器が計測した交通量情報に基づき,サイクル,スプリット,オフセットの各信号制御パラメータをリアルタイムに計算するタイプの交通信号制御技術がこれまで積極的に導入されてきた.しかし実際は,それ以前から長く運用され,信号制御パラメータを曜日や時間帯毎に組み合わせたパターンテーブルに従って制御するタイプの信号制御機は数多く存在し,これらの信号制御パラメータの見直しがなされず,信号機設置時のパラメータのままで運用されている.本研究は,このパターンテーブルを交通の流れに見合った形に修正するための支援システムをプローブ情報の活用から提案し,実現可能性を検証した.