観光研究
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研究ノート
インバウンドの視点から見る広域圏の特徴
―10 広域圏における比較分析―
青木 卓志
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ジャーナル オープンアクセス

2019 年 31 巻 1 号 p. 107-114

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抄録
訪日外国人旅行者は、近年、急激な増加を示している一方で、今後のインバウンド戦略としては、量的(人数的)拡大に加え、質的向上も重要になる。経済的な側面や国際理解からの向上等の観点も踏まえ、今後の政策検討のためには、各地域(広域圏)での外国人受入れに関する現状を把握することがまず重要になる。こうした分析は、個々の(観光)施設や産業分析というよりも、(地域)マクロ的視点からのアプローチが重要になる。 本稿では、10の広域圏での広域分析を行ったものである。結果として、日本の広域圏は現在、大きく分けて3区分に分けることができ、また、訪日外客数だけではなく経済効果も、広域圏で拡大傾向にあることがわかり、今後のインバウンド政策における広域圏ごとの特徴に基づくアプローチが重要であるとの結論を得た。
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© 2020 日本観光研究学会
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