2021 年 33 巻 3 号 p. 37-45
ポストコロナ時代の地域の観光振興では、感染拡大リスク軽減の観点から同じ人に1日でも長く地域や施設に滞在してもらうことが重要な視点の1つと考えられる。業務と観光が融合した市場はこの視点に合致することから、本研究では、出張等の機会を活用し出張先等で滞在を延長するなどして余暇を楽しむ「ブレジャー」に着目し、日本人ブレジャー旅行者の特性を明らかにし、地域におけるブレジャー実施促進の取組みについて考察することを目的に実施した。その結果、宿泊を伴う旅行の経験や年齢、テレワークの実践状況、過去の訪問経験、更に仕事と私生活のバランスが取れていること等がブレジャー実施に関係することが明らかとなった。