抄録
新型コロナウイルス蔓延前に急増していた訪日外国人観光客受け入れのため、宿泊業では多言語対応や ICT 化など様々な取り組みがなされてきた。それらは外国人客の不満の逓減にはなったが、感動や満足度向上に寄与するとは言い難い。本研究では Tripadvisor の「外国人に人気の日本の旅館」の上位 20 軒の宿泊客から投稿された日本語と英語の口コミを比較・分析することで、外国人客にとっての旅館の経験価値を論考した。日本人は温泉や広い部屋と風呂など宿内での非日常体験に価値を感じる一方、外国人客は、旅館滞在を含め、宿までのアクセスや周辺の散策といった一連の異文化体験に価値を感じることが分かった。