2025 年 37 巻 3 号 p. 1-10
イングランド、スコットランド、アイルランド、イタリア、ドイツをはじめとする欧州において、先祖ツーリズムが盛んとなっており、経済効果の面でも注目されている。主に米国から自身の先祖を調べ訪れる場所が、有名観光地ではなく、農村地域を中心とした場所となること、自身の先祖に敬意を持った旅行者が訪問することから、オーバーツーリズムになりにくいと考えられる。しかし、日本では欧州ほどの先祖ツーリズムの盛り上がりは確認出来ていない。一部自治体を中心に取り組みがされているものの、全国的な盛り上がりとはなっていない。本研究は、海外と日本の先祖ツーリズムの違いから、日本での展開の課題と可能性について考察する。