抄録
本研究は、欧米や日本における外国人旅行者へのガイドツアーや応接の場面における言語・非言語を含めた対話的交流におけるユーモアの創発に着目し、五感を活用した観光場面のやりとりの環境を分析し、ゲストとホストの行動とその背景要因につき、その特徴を把握するものである。フィールドワークを通じ、一期一会の未知の出会いにおける相互行為とともに、ホストとゲストのそれぞれの経験や環境、双方からの気配り等により、ユーモアやこれに対する反応を含めた特徴が観察された。これらの知見の蓄積や国際的な情報交換は、ポストコロナの時代に向けた観光の新たな基盤づくりに資するものである。