抄録
本研究では、Twitter の投稿分析を通じて尾瀬の現状を把握することを目的とし、そこから見えてくる尾瀬のイメージや入山者減少の要因を探り、尾瀬国立公園の保全と活用への手がかりを探った。まず、冬のスキー以外は季節ごとに確立されたイメージがあるとは言い難かった。次に、入山者数の減少では、その時々のイベントや PR などに影響を受けるが、国立公園へ入山する動因とはなっていないようである。さらに、投稿数の多いユーザの重要性が示唆され、尾瀬の自然への関心が低い層も考慮した包括的な取り組みが必要である。