日本観光研究学会全国大会学術論文集
Online ISSN : 2436-6188
第37回 日本観光研究学会全国大会
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第37回日本観光研究学会全国大会
クロノトポスの概念の活用による都市形成と対話的交流の分析
―ベルリン、ドレスデン、ライプチヒにおける戦災経験を踏まえた都市再生の取組に着目して―
中野 宏幸高梨 博子
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p. 271-275

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抄録
本研究は、バフチンの提唱するクロノトポス概念を都市づくりと観光の枠組に発展的に活用し、外国人観光者とガイドとの対話的交流や情報発信の観察を通じ、観光の対象を巡る時空間の変化に伴う都市のアイデンティティ形成のプロセスを学術的に特徴把握するものである。ドイツの 3 都市では、都市づくりや観光戦略、現場での対話があいまって、都市発展の歴史と文化の中で、戦争に関わるリソースの復興過程が時空間的な意味付けと解釈がなされて伝えられている。これに対し、観光者側では認識から感情のスタンスへの移行が観察され、交流活動におけるクロノトポス的な要素の所在を確認した。
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© 2022 日本観光研究学会
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