主催: 日本観光研究学会
会議名: 日本観光研究学会全国大会
回次: 38
開催地: 文教大学東京あだちキャンパス(東京都)
開催日: 2023/12/08 - 2023/12/10
p. 343-348
本論は、災害をテーマにしたミュージアムにおける展示のデジタル化がもたらす効果について論じる。ポスト・コロナ禍で更にデジタル化が進んだインドネシア社会で、2004 年インド洋津波の被災地にあるアチェ津波博物館においても、デジタル展示が目立つようになった。コロナ禍以前の展示と似た方法でデジタル展示がなされるものの、その展示は、アチェという地域と結びつきながらも、津波というハザードを抽象化し現実とは切り離された状況を作り出すことを示す。