2016 年 2 巻 1 号 p. 64-70
高大連携を意識した最高学部での情報特別講義の実施に際し、アクティブ・ラーニング手法を取り入れた授業を開発・実践した。高等科までの学習を意識的に振り返らせることにより、知識の定着を図るとともに、検討すべき課題が「自らの問題である」との意識を高めるために、相手を意識した説明と相互評価の活動を取り入れた。相互評価結果の分析から、提示資料の見栄えなどの項目については、学生と教師に違いが認められず、内容の理解にかかわる項目については、学生と教師との回答に有意な差が認められた。相互評価の実施に際し、ルーブリックの明示などの工夫が必要であることが明らかとなった。